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[Black]





イカ墨か?



「違うわよ〜、惚・れ・薬vvv」



「このどす黒い液体が、か?」





色なんてどうにでもなるじゃないの!

小高がケラケラ笑って、漆黒の液体(まるで墨汁だ)を珈琲の中に流し込んだ。

違和感なく溶けて混ざっていく珈琲。





「他の奴が飲んだらどうするんだ」





咎めるように言った。

「なら早くあの子のところに持っていけば問題ないわよ」

まるですべてを見透かしたように言い、「コレもつければ怪しまれないわ〜」とチョコを一箱カップの隣に置いた。

俺からの珈琲は飲まないと言いたいのか?

不機嫌に吐いた。小高は「さぁね」と笑った。





「そもそも入手経路が怪しいな」



「じゃぁ・コレ、流しちゃうわね。あーあ、一世一代の大チャンス、無駄にしちゃったねぇ、藤吉先生」





笑顔のまま(凄くいい笑顔なのが腹立たしいぞ!小高!)

「待て!」

俺がそう言うのを先んじていたように、「なぁに?」

「貰っておく」「素直に言えばいいのにぃ」

空中で持ち上がったままのカップが小高の指から俺の指に移り、反対の手でそれ相応の対価が払われた。





(冷める前に珈琲どうだ?)










END





砂糖とミルク、入ってますかー?藤吉先生。

いや…(砂糖は溶けず、ミルクは分離して、悲惨な状態だ…!小高!)

ならいりません。すみませーん。

ココアにしておけばよかった…っ!





***



拍手感謝也!

もー…なんといっていいか(逃げ腰)

はくしゅありがとうございますです!